遂にG&Pのフリューゲルホルンが入荷しました。

日本の市場に合わせて、LボアからMボアに変更してもらっています。

先ず、ケースを開けてみて最初の感想は

「美しい！」

でした。

やはり、見た目もある程度は大事だと思います。

そして吹奏感ですが、G&Pのトランペットと同様に、非常にコントロールがしやすい事に先ず驚かされました。

上から下まで非常に楽にコントロールできます。

こちらもG&Pトランペット同様に音域が１〜２音は上がるのでは、と思います。

（実際自分は２．５音、音域が広がりました。これは本当に驚きました。）

音色も非常に丸く柔らかい音がします。

ダーク、という感じでは無く、艶やかな音色でしかも柔らかく暖かい感じ、とでも言いましょうか。

音程ですが、正直最初は『あれ？』っと思いました。

倍音の鳴り方が今までの楽器とちょっと違うのです。

しかし、吹いていくうちにこの楽器の素晴らしさに驚きました。

要は今までの楽器だと、高音は音程のつぼをかなり高めに、低い音は音程のつぼをかなり低めに取らないとなかなかピッチの合う楽器が無かった、という事なのです。

それに慣れてしまっているので、どうしても必要以上に音程の調整をしてしまっていたのです。

その感覚で吹くとどうしてもピッチが取りずらかったのですが、殆どアンブッシュアを意識せずに吹いてもきちんと音程が取れている事に気付きました。

モネットのピッチセンター理論の考え方に非常に近いのかと思います。

自分も何台もモネットは吹いてきましたが、それ以上に音のつぼが非常にフラット（平坦に近い）です。

これに慣れると、とんでもない超絶技巧も軽々演奏できるのでは、と思ってしまいます。

何はともあれ、イタリアからとんでもなくハイスペックなハンドメイド楽器が入荷されました。

こちらの楽器はハンドメイドになりますので、基本的に注文があってからの製作になります。

２〜３ヶ月ほどお時間をいただく事になりますが、何卒ご了承下さい。